教師なし画像分類は、ラベル付けされていない画像データをクラスタリングする手法です。このアプローチでは、画像の類似性に基づいてデータをグループ化します。具体的には、以下の手順で行います。
データのベクトル化
画像をベクトルに変換します。例えば、64×64ピクセルのRGB画像をベクトルとして扱います。
k-means法の適用
- 初期化: クラスタ数だけ重心点をサンプルデータから求めます。
- クラスタ構築: 各サンプルから最も近い距離にあるデータを計算によって求め、クラスタを構成します。
- 反復処理: 上記ステップを設定した回数分繰り返し、データを分類します。
実装例
以下は、Pythonで教師なし画像分類を行う例です。使用するライブラリは以下の通りです。
- pandas
- numpy
- scikit-learn (sklearn)
- matplotlib
- Pillow
- opencv-python
- glob
これらのライブラリがインストールされていない場合は、pipを使用してインストールしてください。
import os
import numpy as np
import cv2
from sklearn.cluster import KMeans
from sklearn.preprocessing import StandardScaler
from sklearn.decomposition import PCA
def extract_features(image_folder):
features = []
for filename in os.listdir(image_folder):
img = cv2.imread(os.path.join(image_folder, filename))
if img is not None:
# 画像を特徴ベクトルに変換
feature_vector = img.flatten()
features.append(feature_vector)
return np.array(features)
def perform_clustering(features, num_clusters=3):
# 特徴ベクトルを標準化
scaler = StandardScaler()
scaled_features = scaler.fit_transform(features)
# 主成分分析 (PCA) を適用して次元削減
pca = PCA(n_components=50)
reduced_features = pca.fit_transform(scaled_features)
# k-meansクラスタリング
kmeans = KMeans(n_clusters=num_clusters, random_state=42)
kmeans.fit(reduced_features)
return kmeans.labels_
# 画像データのフォルダを指定
image_folder_path = 'path/to/your/image/folder'
image_features = extract_features(image_folder_path)
cluster_labels = perform_clustering(image_features)
print("クラスタリング結果:")
for i, label in enumerate(cluster_labels):
print(f"画像{i+1}はクラスタ{label+1}に所属")
このコードは、指定したフォルダ内の画像をクラスタリングして表示します。類似する果物画像が分類される傾向がありますが、誤分類もあることに注意してください。
まとめ
教師なし画像分類は、様々なデータに対して応用できる強力な手法です。ぜひ試してみてください!
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