VLOOKUP関数は、Excelの中でも非常に役立つ関数です。この関数を使うと、指定したキー値に基づいてテーブル内のデータを検索し、関連する情報を取得することができます。
例えば、あなたは商品の在庫管理をExcelで行っているとします。商品コードに基づいて在庫数を取得したい場合、VLOOKUP関数が役立ちます。
まず、以下のようなテーブルがあるとします
商品コード | 商品名 | 在庫数 |
---|---|---|
001 | りんご | 10 |
002 | みかん | 15 |
003 | バナナ | 5 |
004 | ぶどう | 20 |
このテーブルにおいて、商品コードと一致する商品の在庫数を取得するためには、以下のようにVLOOKUP関数を使用します
=VLOOKUP(A2, A2:C5, 3, FALSE)
ここで、A2
には検索する商品コードが入力されています。A2:C5
は検索対象のテーブル範囲を指定しており、3
は返される値である在庫数が存在する列の番号です。FALSEは近似検索を行わず、完全一致で検索することを意味します。
また、VLOOKUP関数は他のテーブルとの結合にも利用できます。例えば、顧客の注文情報を顧客IDで検索し、顧客名を取得したい場合もVLOOKUP関数が有効です。
以下のような注文情報テーブルがあるとします
注文ID | 顧客ID | 注文日 | 注文金額 |
---|---|---|---|
001 | C001 | 2023/06/01 | 5000 |
002 | C002 | 2023/06/02 | 3000 |
003 | C003 | 2023/06/03 | 7000 |
顧客情報テーブルは以下のようになっています:
顧客ID | 顧客名 |
---|---|
C001 | 山田太郎 |
C002 | 田中花子 |
C003 | 佐藤次郎 |
この場合、顧客IDに基づいて顧客名を取得するために、以下のようにVLOOKUP関数を使います
=VLOOKUP(B2, E2:F4, 2, FALSE)
ここで、B2
には注文情報テーブルの顧客IDが入力されています。E2:F4
は検索対象の顧客情報テーブル範囲を指定し、2
は返される値である顧客名が存在する列の番号です。
VLOOKUP関数はExcelでデータ処理や結合を行う際に非常に便利です。テーブル内の特定の値を検索して関連する情報を取得したり、他のテーブルと結びつけてデータを統合する際に活用できます。
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